ダイバーシティ・LGBT対応で知っておきたい労務管理のツボ

ダイバーシティ・LGBT対応で知っておきたい労務管理のツボ

第54回社労士のためのコンサルティング勉強会
【ダイバーシティ・LGBT対応で知っておきたい労務管理のツボ】

はじめに

社労士さま向けのセミナーでしたが、経営者、人事担当者、企業へお勤めの方もOKとのことで、わたしも参加させていただきました。

日本のLGBT人口は、7.6%(2015年電通調査)。これは、13人に一人の割合「高橋・鈴木・佐藤・田中」さんを合わせた数より多いとのこと。高橋さんに会ったことがない方はいらっしゃいますか?では、LGBTに会ったことがない方は?とても多いと思います。それはLGBT当事者がカミングアウトしていないため、気づくことが難しいからだそうです。

今回はそんなLGBTの課題や対応など、LGBT当事者増原裕子さんより学んできたことをシェアしたいと思います。

こちらをご覧いただき、『LGBTは大したことではない』。LGBTへの誤解が解け、偏見がなくなり、LGBTの方もみんなと変わらず快適な社会生活が送れることを願っています。

講師 増原裕子さん

株式会社トロワ・クルールさまより引用

1977年、神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学大学院フランス文学修士課程、慶應義塾大学文学部卒業。株式会社トロワ・クルール代表取締役 / LGBT研修講師。在学中にパリ第3大学(新ソルボンヌ)へ留学。在外公館(ジュネーブ)、フランス系会計事務所、教育系IT会社勤務を経て現職。『日経ビジネス』『日経ビジネスアソシエ』『日経ウーマン』などメディア掲載多数。

・渋谷区同姓パートナーシップ証明書第一号
・東京ディズニーリゾートで初の同姓結婚式
・パートナーは元タカラジェンヌ 東小雪さん

セミナー流れ

①LGBTの基本知識
②LGBTが抱える困難と社会の動き
③LGBTと職場の課題・先進企業の対応事例
④LGBT対応の具体的なアドバイス
⑤就業規則整備のポイント
⑥質疑応答

LGBTとは?

L(lesbian)レズビアン:女性同性愛者
G(gay)ゲイ:女性同性愛者
B(bisexuality)バイセクシュアル:両性愛者
T(Transgender)トランスジェンダー:からだとこころの性が一致しない人

当事者や支援する人が応援するポジティブな言葉として使われています。

LGBTの誤解

LGBTは趣味や嗜好でなく、生まれ持ったもの。肌の色や目の色と同じようにかえることはできない』ということが知られていない

LGBTの課題

・就職・転職時に困難を感じる
・カミングアウトして自分らしく働けない
・職場で孤立しやすい
・生産性に影響(ストレス・トイレ)
・離職につながりやすい

小さいころから笑われたり、からかわれたり、差別などが刷り込まれて育っている。

自分が何者であるかに不安をかかえ、学校や社会でいじめの対象になり、
うつ病などの精神疾患を患い、自殺につながるケースも少なくない。深刻な課題。

LGBTに必要なこと

・ダイバーシティ・マネジメントの必要性
・LGBTと仕事の能力は別だと認識すること
・Allyになって理解者を広める活動(ただし刑罰がある国もあるので注意する)
・合理的配慮と寄り添う姿勢
・言葉でもセクハラになることを理解すること

アライ(Ally)になろう!

アライ(Ally)とは、アライアンス(alliance)同盟・提携などを意味する言葉が由来。LGBTを支援・応援するする人たちを呼びます。

アライを表明することにより、LGBTの方にとってカミングアウトのきっかけになったり、味方がいるという安心感で、仕事の生産性があがるということなどが期待できます。

アライのシールや、LGBTのシンボルであるレインボーカラーなどで、アライであることを表明し、LGBTを応援しましょう!
(わたしはスマホに貼りました)

セミナーを受けてわたしが感じたこと

※写真は勝間塾の仲間と。左から二番目が講師増原裕子さん

LGBT雇用問題に対し、大手企業が率先して対応していることが分かった半面、当事者の人たちは、まだまだたくさんの問題を抱えていることを知りました。

小さいころから悩み苦しみ、社会でも肩身の狭い思いをしている。おかげで会社で能力を十分に発揮することができず、生産性が下がる、職を失う、貧困問題につながるということも認識できました。

LGBTを他人事ととらえず、「高橋さん」のように身近な存在とし、当事者が知り合いにいなくても、ご家族さんや仲間にいるかもしれないという配慮を心がけることが大切だと知りました。

G7の中で法的保証がないのは、日本だけ。LGBTに対する誤解をなくし、理解者を増やすことが必要で、わたしにもできる一歩を踏み出したいと感じました。

対応参考

■ガイドライン
・『性自認および性的思考の困難解決に向けた支援マニュアルガイドライン』 (文京区サイトより)
『プライド指標2016』(work with Pride PRIDE指標 2016より)

■本

・『同姓婚のリアル』著書増原裕子

・『ふたりのママから、きみたちへ』著書東小雪+増原裕子

・『女どうしで子どもを産むことにしました』著書東小雪+増原裕子

・『レズビアン的結婚生活』著書東小雪+増原裕子

・『きのう何食べた?』著書よしながふみ

(※セミナーで紹介されたゲイカップルの本)

■協力企業
エンジン01さま
勝間塾さま

■避けてほしい言葉、おすすめの言葉

◇避けてほしい言葉
・ホモ
・オカマ
・オネエ
・ニューハーフ
・レズ
・オナベ

◇おすすめの言葉
・同性愛者
・ゲイ
・レズビアン
・バイセクシュアル
・トランスジェンダー
・LGBT

■セクシュアルハラスメントの対象となる言動を避けましょう

・お前そっち系なんじゃないの?
・おまえらレズ?
・気持ち悪い
・まだ結婚しないの?
・うちの会社にはゲイとかいない

■高齢者や理解しずらい世代へ

・NHKのニュースで取り上げられる、NHKの信用度が高い方へ
・iPhone使っていますか?アップルの最高責任者ティム・クック氏さんはゲイですなど身近な存在から
・ガイダンスが出来上がって世の中の動きが変わってきたのですよと情報提供する

権利から芸能なのか、相手に会わせた切り口で説明すると受け入れていただきやすい

次回講演

エンジン01文化戦略会議オープンカレッジ in水戸

まとめ

『LGBTは趣味や嗜好でなく、生まれ持ったもの。肌の色や目の色と同じようにかえることはできない』

これを知ると知らないでは、見方が全然違うのではないかと理解できました。

また今回はLGBTに対しての勉強でしたが、LGBTに限らず
・女性だから
・地方だから
・障がい者だから
・目の色が違うから
・肌の色が違うから
・二世だから…

これらもすべて関係なく、視野を広くもつことが重要だと思いました。

おわりに増原さんは「わたしたちは、多人種多文化を受け入れ、合理的配慮と寄り添う姿勢が必要で、まずは2020年のオリンピックを目指して、柔軟な対応が必要」とまとめられてました。

最後までお読みいただきありがとうございました。みなさまは何をお感じになったか、ぜひ教えてください。




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