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第61回公演『吸血姫(きゅうけつき)』唐組30周年記念公演第1弾。作=唐十郎 を観劇

※お急ぎで公演情報をお知りになりたい方は、一番下”唐組情報”へどうぞ。

2018.5.5(土)雨の5月の合間、スカッと晴れた気持ちのいい春の日。

友人の誘いで新宿”花園神社”にて、第61回公演『吸血姫(きゅうけつき)』~唐組30周年記念公演第1弾。作=唐十郎 を観劇した。紅テントは、神社や公園などにテントを張り、そのテント内で劇を演じるというもの。アングラ演劇の一つ。秋に公演され、大阪を皮切りに、東京(新宿・池袋)、長野、静岡と巡業。

第61回公演『吸血姫』公演日程スケジュールとチケット情報 【唐組30周年記念公演第1弾】『吸血姫』

チケット購入~受付~入場~観劇~退場の流れ

チケットは、前売り券と当日券の2種類。前売り券を購入していても、当日テント近くの”受付”へ行き、整理券と交換する。当日券も同じ”受付”で購入可能。入場の時間になると誘導があり、先ほどもらった整理券番号順に整列し入場。

観客は立ち見も含め、約300名入場可能。指定座席というものはなく、板の上に敷かれたゴザの上へあぐらをかいて座る。人数に合わせて、みんなが座れるよう、前後左右協力してつめあう。常連さんだろうか、小さな座布団を持参している人もいた。かなり密集するため、ニオイに敏感な方は、マスクがあると軽減されるかも。公演は、途中10分の休憩をはさみ、前半と後半にわかれていた。

スタッフはいない。テントの設営・受付・誘導から、衣装・照明・音響などは、役者さんがこなしていた。1967年にはじめて紅テントが出現してから半世紀以上、このスタイルは公演当初からのようだ。

終演すると、さっきまで舞台に立っていた役者さんたちが見送ってくれた。中には写真を撮ったりお話ししたり、お客さんと笑顔で交流する姿が印象的だった。役者さんは疲れているだろうに、頭がさがるが、ファンにとっては、うれしい限り。

テント劇場。一度はおとずれるべし

劇作家・俳優・演出家 唐十郎さんとは?詳しくは、”唐十郎 Wikipedia”へ。

屋外も舞台となる演出、役者さんのツバがかかりそうなほど近い観客席、圧倒的な演技。特に唐十郎さんのご子息 大鶴佐助さんと立役者のお一人藤井由紀さんの掛け合いはすごかった。気が付けばカーテンコール。あっという間に幕は閉じてしまった。

これが50年の歴史を誇るテント劇か。舞台出身の俳優さんだと藤原竜也さんの演技が好きだが、佐助さんの演技もキレがあってかっこよかった。43才の手習い。知らないことが多すぎるが、この年で紅テントに出会えてほんとうによかったと、心から思った。今度は、小さい座布団を持っていこう。そうすれば、頭の銀粉蝶さんから集中できるはずだ。

緊張しながら藤井由紀さんにお写真をお願いしたところ快諾してくださった。スタイル抜群でお美しい! ありがとうございました。(テントとかぶりぎみの赤色のコートは、バイク用※1971年初演から今回の公演について、とてもわかりやすい解説と感想のブログを見つけました。大学時代には、この劇の演出もされたことがあるそう『北品川藤クリニック院長のブログ
2回目の観劇はこちら

大鶴美仁音さん~『ダイバダッタ』著者 唐十郎

会場で買った1冊。唐十郎さんの短編小説とコラム、最後に大鶴美仁音さんがお父さんへ向けて書いた文章が載っているとのことでこの本を選んだ。

唐十郎さんの小説を後回しに、美仁音さんの「父のこと」から読みはじめた。父として役者としての唐十郎さんが書かれていた。恥ずかしながら唐十郎さんを知らなかったわたし、美仁音さんのおかげで、近い存在になった。今後役者・唐十郎さんの演技を紅テントで見れるのか、気になった。

当日テントには、唐十郎さんがいらしていた。脳挫傷の大けがをされてからは、久しぶりの登壇とのこと。

あいさつでは笑いもとりつつ、ていねいにお辞儀をされていた。この本を読んでいたなら、きっと感動していただろう。

大鶴美仁音さん、大鶴佐助さんのご活躍に期待しつつ、紅テントから、ますます目が話せない。”い~わ~!”。

唐組情報



■唐組オフィシャルサイト

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■横浜都市文化ラボ代表、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 教授 室井 尚さまによる劇評

2018年 新宿花園神社『吸血姫』
2000年 新宿梁山泊『吸血姫』

■唐組劇団員さん

◇久保井研さん:https://twitter.com/maruken0101
◇岡田悟一さん:https://twitter.com/goiching
◇福本雄樹さん:https://twitter.com/crocks_0726
◇河井裕一朗さん:https://twitter.com/YuichiTyan
◇加藤野奈さん:https://twitter.com/pipocuratesu

■出演者
◇銀粉蝶さん:フライング・ボックス所属
http://www.flyingbox.co.jp/actor_actress/guin-poon-chaw/
◇全原徳和さん:Twitter
https://twitter.com/69_zen
◇大鶴佐助さん:フライング・ボックス所属
http://www.flyingbox.co.jp/actor_actress/otsuru-sasuke/
◇大鶴美仁音さん:Twitter
https://twitter.com/mini_0729
◇大嶋丈仁さん:Facebook
https://www.facebook.com/takeboh.zurisima

■関連サイト
◇唐ゼミ:http://www.karazemi.com/

※サイトへのリンクは、舞台情報を紹介されていて調べきれた方のみ掲載。こちらの記事に関する質問などは問い合わせ



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