女性ライダー

GSトロフィー国内予選選考会レポートin奈良

Int.GS Trophy 2020 Qualifier Japan

2019年6月16日 (日曜日)、 2020年春にニュージーランドで開催される「 International GS TROPHY 2020」日本代表をかけた国内選考会一次予選が開催されました。2008年から2年ごとに開催されている同大会は、2020年で7回目を迎えます。

会場は、奈良県生駒市高山町に位置する「エンデューロパークジャパン」。世界で12番目に公認されたBMW Motorradオフロードトレーニング施設です。

エンデューロパークの記念すべき初回イベントということも重なってか、県外からも多くの人が来場し、緊張の選考会を見守りました。

参加者は男女合わせて総勢36名。事前エントリーで午前と午後が選択可能で、午前の部16名(女性1名)、午後の部19名(女2名)にわかれました。

この中より最終予選会に行けるのは男性10名、国際予選会へは女性2名。同じ競技をこなしながらも、男女別々のチケットをかけて戦いました。

Enduro Park Japan :http://www.bmw-mcj.org/enduro-park-japan/ja/
世界遺産リスト「古都奈良の文化財」:
https://narashikanko.or.jp/feature/world-heritage/

予選会の流れ

2019年奈良県生駒市にオープンしたBMWエンデューロパークジャパン

入場後、バイクをとめてパニアケースをおろし、会場横にある建物でブリーフィングをします。

10個のセクションがあり、コースを歩きながら説明を受けます。終了後は、ゼッケン番号順にAチームとBチームに分かれ、同時進行で競技が進行していきました。

各セクションには英語で注意書きが書かれている。

エクササイズの内容と減点ポイントが書かれている指示はすべて英語です。グループの先頭ライダーは、他の人の走行が見れないのでしっかり理解しないといけないのが厳しそうでした。

女性選手の活躍~Int.GS TROPHY Female

BMW Motorrad Japan ディレクター リー・ニコルス氏。関西から出場の南條選手へ気さくにライディングアドバイスを送る場面も。

2016年からスタートしたフィーメールチームですが、日本は2018年から参加し今回で2回目です。フィーメールだけの世界大会が開催されて、上位者による女性の国際チームを編成して、男性と戦います。

今年の国際予選会はスペインのようですが、旅費や経費はすべてBMW Motorrad負担と言う太っ腹さ。フィーメールの本戦ともいうべき「International GS TROPHY 2020 Female」。まずは、この舞台へのチケット2枚を目指して戦います。

午前の部には、南條選手が登場しました。この日お披露目となったエンデューロパークですが、男性にまざってぶっつけ本番のトライをしました。高低差があり斜面の角度も鋭角で見ているだけでも、ドキドキするコースでしたが、最後まで戦い抜かれた勇気に感動しました。

英語が堪能で背が高くスタイル抜群の南條選手のライディングは、男性の中に混ざると一目置く華やかさでした。

午後の部には、2018年の世界選手権代表選手にも選ばれた吉田美恵子選手と水谷あい選手が登場しました。

突然振り出した雨のおかげで増量した水位。17秒以上かけて通過するのだか、バランスを得意とする水谷選手はなんなくクリア。
かーちゃんの相性で親しまれる吉田選手は、とにかく明るい。GS愛にあふれていて、栃木なまりのおっとりした口調からは想像できないアグレッシブな走りのギャップが魅力

梅雨の不安定な天候の中、世界を経験した2名の選手はとても冷静でした。そして気になる予選結果は、この2名。第一回大会を経験した2名が再度、国際大会へのチケットを手にしました。

仕事や家事に忙しい女性にとって、練習時間を作るのは大変だったと想像します。両選手、本当におめでとうございました!

ようこそ!GSの世界へ。つづきは白馬で

予選会を勝ち抜いた10名の男性選手とフィーメール国際予選代表に選ばれた2名の女性選手。一番左 吉田恵美子選手、その右横 水谷あい選手

GSのGはゲレンデ、Sはスポーツ。オンもオフも何でも来い! というバイクだそうです。わたしはまだまだGSの世界を知りませんし、GS乗り=GSトロフィーではないのでしょう。

でも、せっかくGSに乗っているのだから、この世界を知らない手はないと感じた一日でした。

GSトロフィーは、3人1組のチームで戦いますが”自分さえよければいい”とか一人だけずば抜けてスキルがあっても勝てないといいます。ライディングスキルに体力と精神力が必要で、さらにチーム力が求められるのだとか。

GSの車両は250kgを越えてくるので男性でも何人かで練習しないと不安があるそうで、練習の過程で仲間が増えていくのも、GSの魅力の一つなのかもしれませんね。

同予選会では、男性も10名のファイナリストが決定しました。

BMW Motorrad Int GS trophy 2020
https://www.bmw-motorrad.jp/ja/experience/events/gs-trophy2020-jp.html#/section-undefined

最終予選は、9/7-8(土日)。BMW Motorrad Days Japan 2019(長野県白馬) で、本戦へすすむ3名が決定します。白馬のイベントは入場無料。年に一度開催されるBMW最大級の祭典は、展示会にショーに試乗会、夜はBBQにコンサートなどイベントが盛りだくさん。未体験のあなた、もし興味を持たれましたら車種や排気量に関係なくぜひ遊びにきてください。

BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2019
https://www.bmw-motorrad.jp/ja/experience/events/bmdj2019.html

女性は、「女性専用駐輪場」がありますので、会場入り口に止めることが可能です。ただし、わたしは一般の駐輪場を案内されてしまったことがあるので、そんなときは女性をアピールしてください。(えっ、わたしと違ってその必要はないって? 失礼しました)。

それでは、9/7-8(土日)。「BMW Motorrad Days Japan 2019(長野県白馬)」で会いましょう! 

2019年6月取材、2021年4月リライト。

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