2019年8月3日(土)~4日(日)。群馬県嬬恋村にある日本のモータースポーツ発祥地 アサマレースウェイ(浅間火山レース場跡地)にて『Asama Boot Camp アサマブートキャンプ2019』が開催されました。
同イベントは、排気量591cc以上の車両ならメーカー問わずどなたでも自由に参加できるというもの(排気量制限に例外あり、詳しくは主催へ)。エントリー受付開始後数日で、応募人数70名に達してしまうという人気のイベントです。
そんな希少なイベントに、恐れ多くも体験走行できるという幸運を手にしました。名前は聞いたことがあるとか、気にはなっていたけど参加するには勇気がいるなど躊躇されていたそこのあなた。そんなあなたのために、超初心者のわたしが体当たりのレポートをお届けしたいと思います。
Asama Boot Camp 通称ABC(エイビーシー)とは?
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アサマで出会った仲間たちによるインディーズイベント。
スタッフさんBLOG
”3年前に参加したオフロードパーティの会場で、BOGT(BIG OFF GUIDE TOURING Meeting)で出会った仲間と、「またアサマで気持ち良く、楽しく、ゆるく集まりたいねぇ」というところから始まり、実際の開催へとつながって、今年で3回目の実施となります。 スタートが現スタッフの「楽しくやりたいな~」からの同好会的集まりなので、参加者よりもスタッフが楽しんでいるのがABCの特徴 (;^_^A ”
アサマのコースや空気に惚れ込んだメンバーが主催となってスタートした同イベント。ビッグオフで走りたいと思っても、イベントでは低排気量車両に遠慮したり、林道では路面や崖落ちの心配をしたりと、なかなか思いっきりアクセルを開ける場所がない。そんなみんなの欲求を満たしてくれるのがABC! 2日間開催されるのも人気の秘訣のようです。
イベントの流れ
◆1日目
9:30 受付開始
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10:30 ブリーフィング
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慣熟走行
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自由走行 午前の部
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12:00 昼食 (エンジンストップ)
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13:00 自由走行 午後の部
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ゲーム(遅乗り+タイムアタック)
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17:00 コースクローズ
◆2日目
9:30 ブリーフィング後フリー走行開始
12:00 昼食 (エンジンストップ)
13:00 自由走行 午後の部 + ゲーム
16:00 コースクローズ
18:00 ゲートクローズ
ショップ情報
◇Vee Rubber 木下電機さん
Vee Rubber製タイヤ専門店。タイヤの横になぜかおいしいお米が並んでいる。
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◇BONSAI MOTOさん
ACERBISをはじめとする海外製品を多数取り扱い。ウエアからバッグなどが勢ぞろい。
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◇TOURATECHさん
ビッグオフライダーの強い味方。
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◇FRONTIERさん 試乗車提供予定でしたが諸事情により中止
◇協賛 株式会社アンタレスコーポレーションさん
SHARK_ENERGY_DRINKご提供。
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ABCの面白いところは、出店者も仲間! ということで、店主さんもガシガシ走っておられました。
◆激写! 見学にいらしたデザイナーアールディーディーさん 。
作製された木下電機さんのデカールと一緒に。
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みんなが気持ちよく走れるように
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参加者のスキルはバラバラですが、経験者は初心者に配慮して走ってくれるので、誰もが安心して走れました。
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外周コースは、ゆるい4~5kmのコース。自信のない初心者はそこをグルグルと周回するだけでもok。
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上級者には、むずかしいコースが用意され、初心者~上級者まで楽しめるコースになっていました(広いのですね!)。
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紅一点! お仲間さんと参加されたレディス(女性は低排気量可)。
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路面が土や砂のため、転倒してもバイクや人へのダメージは少なくすみます。もちろん、きちんとしたプロテクターをしているからこそ。
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オレンジのベストを着用したスタッフ。とにかくコースを走り回っていました。すり鉢という難所では、常に数名のスタッフがスタンバイ、安全かつスムーズに走らせてくれます。
基本的には、ご自由にどうぞという趣旨のイベントですが、安全第一をモットーに、ほったらかしすぎないエントラントと運営者との距離が絶妙だと感じました。
ABCとは
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※写真はイベント終了後、スタッフT氏のHP2エンデューロ。どうしたらここまで泥んこになるのかと思うくらい、元の色が見えず。リアウインカー(右)は、破損してペットボトルで応急(もちろん、本人は元気です)。
同好会のような感じと聞いていたのでこじんまりした内輪で楽しむイベントかと思って参加しましたが、実際はホスピタリティあふれるビッグなイベントでした。スタッフが自ら楽しむといいながらも、基本的には裏方に回り、みんなが楽しむ姿を楽しんでいたという印象でした。(でも、あれほど泥んこになるまで走れば、スタッフも楽しんでいたのですよね)。
参加の方も、“自分は客だぞ~”というよりは、”何かあれば手伝います~”というような協力的な雰囲気。ビッグオフならではの助け合いもいたるところで見られました。
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ABCとは、モーターバイクや浅間の大自然・ビッグオフを愛するライダー達が、熱くなって本気で走れる大人の遊び場だと感じました。
灼熱の浅間。日焼けし達成感に満たされた参加者の笑顔を見送りながら、ビッグオフの迫力満点の走りに、いつまでも興奮がおさまりませんでした。
素人主催。日本一のビッグオフイベントを目指して
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最後に、主催であり広報担当 村松さま(一列目中央)からのメッセージ。
『素人が主催するビッグオフイベントで日本一にしたい』
台数はもちろん評判も。 だから広報担当としてはもっと参加者を増やしたいのだけど、事務担当が「さばききれなくなるからダメー!」というこの葛藤。
熱量高いコミットにこちらまで熱いものがこみ上げてきました。
ビッグオフに興味があり、この記事でABCに興味をもってくださったあなた、来年はぜひ体験されてみてはいかがでしょうか。広報さんが、事務局さんを説得していることに期待しながら、次回の開催告知を楽しみにしたいと思います。
体験走行と取材を終えて感じたこと
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知って欲しいけど広がってほしくない、そんな不思議なイベントでした。美味しいレストランを見つけて、SNSで拡散したいけど、人気店になって並ぶようになったらイヤだな、みたいな。
今回わたしは、カメラマンと体験走行ということで3周走行(少なっ)。GSでブロックタイヤを履いて走るのもはじめてならば、オフロードコースを走るのもはじめて。初心者OKとのことで、前後護衛付きのビップ対応(それくらいあんたが危険人物)。しかし、その初心者向けの道でさえも何度も転ぶ始末。もっと走れ~と声を掛けてもらうも、もう申し訳なくて悔しくてそれ以上走れず(情けな~い)。
でも、怖さはなし。もちろん、対向車もいなければ、変な追い越しをするライダーもいなかったし、転んでも(スタッフさんのおかげさまで)安全に避難させていただき、人もバイクも無傷。かなりぜいたくな環境でした。
スタッフさんには元レーサーの方や経験豊富なライダーばかりで、的確なアドバイスもくださいました。また、エントラントには、はじめてGSを貸してくださったKさん、GSあそ部の部長やYさんには、基本のキを教えていただきました。
みなさまの貴重な走行時間を使ってしまって申し訳ないと思いながらも、大先輩達とビックオフに乗る楽しさを味わわせていただき、本気でうれしかったし楽しかった!
なんだかわたしまで熱くなってしまい、3000文字超えの長い記事になってしまいましたのでまとめると、今のわたしにとってABCは時期尚早でした。でもいつかあのコースをみなさまと一緒に走りたい、悔しかった。
このような貴重なチャンスをくださいまして、本当にありがとうございました。アクセル操作を練習して出直します!
なんていう話を事務局さんと話をしていたら、超初心者向けイベント「Tailgate」さんの告知が。もうこれは参加するしかないと、早速エントリー! 無事参加できましたら、そちらの模様をご紹介したいと思います。
■写真
■関連情報
◇嬬恋村モータースポーツ推進機構椀
◇妻恋村観光協会
◇妻恋村役場
◇浅間山北麓ジオパーク