2015年にバイクで巡礼を行いました。相棒は、BMW・F800Rです。バイクでお遍路さんをお考えの方の参考になれば、うれしいです。
※これは、2015年9月に私がバイクで巡礼したお遍路さんの記録です。
お遍路さんの準備編
出発前に準備するといいモノ
事前の準備は、大切です。一冊あると安心ですね。
■参拝用の小銭
いくらでも構いません。私は、「ご縁がありますように」という願いを込めて、5円玉に両替しました。途中、5円玉に両替してくれるお寺さんもありました。
■輪袈裟
私は菩提寺の輪袈裟があったので持参しました。これがあったおかげか、「どこから来たの?」とよく声をかけられました。
現地で購入することも可能です。宗派がわかると良いです。
ちなみに、輪袈裟の紐は結ぶのだそうです。これがほどけたり、切れたりすると良くないとされています。私は結ぶことを知らなかったので、満願してから結んだことは内緒です(笑)。
現地で購入したモノ
一番札所の横にある門前一番街さんで購入しました。
・着用白衣(無地 袖付き) あらゆる巡礼、霊場巡りに使えます。 【お遍路用品/巡礼用品】 (L)
・四国八十八ヵ所 勤行用 経本 十三佛真言般若心経 【お遍路用品/巡礼用品】 (小)
・納め札 四国八十八ヶ所霊場順拝 白 200枚綴り お遍路さま お遍路用品
・五色ローソク 7cmタイプ 【お遍路用品/巡礼用品】
・山谷袋 布タイプ 木綿 さんやふくろ ズタ袋 文字入り お遍路用品
・【西国三十三ヶ所】西国三十三所霊場納経帳 (赤色)【お遍路用品/巡礼用品】
・四国八十八ヶ所巡礼 納経軸 <照光弘法大師> 【お遍路用品/巡礼用品】
・【四国八十八ヶ所】御影帳(おみえちょう、おすがたちょう)赤色/写真入り 【お遍路用品/巡礼用品】
※御朱印をもらうと、お御影を1枚いただけます。私は御朱印と納経軸があったので、2枚ずついただきました。ただし、白衣への納経ではもらえないそうです。
納札
納札は、最初は白を選んでください。巡礼の回数により、色が変わります。1~4回は白、5~7回は緑、8~24回は赤、25~49回は銀、50~99回は金です。金札を持っている方と出会ったら、ぜひもらってください。きっとくださいます。
写真以外にも、白札は、たくさんのお遍路さんと交換させていただきました。お守りとして、毎日持ち歩いています。
入店すると、慣れた手つきで、必要なものを次々と用意してくださいました。買い物が終わると大きなテーブルで袋を開け、一つずつ説明をしながら袋にセットしてくれました。
お遍路と言えば、傘と杖!
と思ったのですが、バイクでは必要ないので買いませんでした。
基本的には現地で全てそろいますので問題ありませんが、納札だけは住所と名前を書いてから持っていくことをおススメします。
知っていると安心、お遍路さんへのお接待とは?
宴の席でお偉いさんをおもてなしする「お接待」ではなく、仲の良い友人をおもてなしするような感覚のお接待です。お接待を受けたお遍路さんは、お礼に納札を渡します。お接待をした方は、そのお遍路さんが巡って得た功徳をもらえると言われています。
道を歩いていると知らない方からお菓子やお飲み物、食べ物、お金をいただいたのですが、これが「お接待」でした。
その他、四国ではいたるところに休憩所があり、「ご自由にどうぞ」と無料で使わせていただくことができました。
巡礼のお作法
一度の参拝で使うもの:ろうそく1本、お線香3本、納札1枚。挨拶してお寺さんに入り、手を清め、お賽銭を入れ、読経します。本堂と大師堂にそれぞれお参りするので、上記セットをもう1セット使います。(2カ所お参りするスタイルは四国88カ所巡礼のみだそうです)
アラフォー女がお遍路をめぐった理由
疲れていた30代前半、瀬戸内寂聴さんの本に出会い、写経を始め、食生活を見直し、運動をはじめ、徐々に元気を取り戻していきました。寂聴さんの影響で矢島家の宗派が気になり調べたところ、「真言宗豊山派」だとわかりました。
そういえば、本家の姉さんがお遍路さんをしていた気がするな、と思いながら、私もいつか行きたいなと考えていました。
それが今回、20年間勤めた会社を辞め、人生の新たなスタートを切ろうと思った時に、「今がその時かもしれない」と思い立ちました。きっかけは些細なものかもしれませんが、それが私の行動を決定づけました。
バイクでお遍路するので駐車場や道に注目しました
バイクでお遍路するので、駐車場や道路に注目しました。せっかくバイクで巡るのだからと、駐車場、路面、道路などを意識して記録しました。詳しいお遍路情報については、ガイドブックにお任せするとして、バイクライダーとして私が心配したことや不安に感じたことを共有したいと思います。
まとめ
お遍路の目的は人それぞれです。誰かの供養、願掛け、自己探求、あるいは趣味という方もいます。旅には理由が必要ないように、お遍路にも理由は必要ないのだと感じました。
準備も整い、天候にもめぐまれました。
いよいよ、お遍路のスタートです。第一番札所は、すぐ横の「霊山寺」です。